高精度な位置情報をリアルタイムで!
RTK(Real-Time Kinematic)は、GPSなどの衛星測位システムを利用して、数センチ単位の誤差で位置を特定できる測位技術です。通常のGPSは誤差が数メートルありますが、RTKを使うことで、農業機械の自動操舵や測量などの分野で、より正確な作業が可能になります。
基準局(RTK基地局)
位置がわかっている場所に設置され、正確な位置情報を送信します。
移動局(ローバー)
トラクターやドローンなど、動く側の端末がこの信号を受け取り、自己位置を数センチ単位で補正します。
通信(NTRIP)
基準局と移動局は、インターネットや無線でデータをやり取りします。
NG3Aでは受信できる衛星の中から条件の良いものを選び10~15個を使用します。
なのでこの受信できる衛星の総数が多いほど安定した精度が期待できます。
NG3Aは衛星を50個前後受信します。(北海道長沼町での数値です。地域によって異なります。)
しかしこの50個前後受信した衛星の中からNTRIPからの補正データを得られる衛星しか使えません。
基準局により配信する各衛星の補正データの数が異なります。
つまりNTRIPからの各衛星の補正データが多いほど使用できる衛星が増え、より条件の良い衛星を選ぶ選択肢が増えるのです。
使える衛星が多いほど、防風林や大きな建物の影などの悪条件の場所でも安定して利用でき、電源を入れてから衛星を選んでFIXして使用できるまでの時間も早くなります。
システム 運用衛星数 可視衛星(地上で見える数の目安)
GPS 約31基 6〜10基
GLONASS 24〜26基 5〜9基
Galileo 27〜30基 6〜10基
BeiDou(北斗) 45基 8〜14基
QZSS(みちびき) 4基 1〜3基
これらの衛星が地球の周りに100機程度飛んでいます。
そのうち、上空で見える衛星(30~40機程度)が使用できます。
しかしトラクターがそれらの衛星をすべて受信しても、基準局から補正データを受け取れる衛星しか使用できません。
基準局はそれぞれ運用方法に違いがあり、すべての基準局がすべての衛星の補正情報を配信している訳ではなく、配信する衛星のデータがそれぞれ違います。
要するに、使用する基準局がどの衛星の補正データを配信してるかが重要になります。
特定の場所、防風林や、大きな建物の陰だと不安定になると言った現象は、利用してる衛星が少ない場合に発生しやすくなります。
また、NTRIPはインターネットを利用して補正情報を得るシステムなので、インターネットの不安定が原因になるケースもあります。4G回線などを利用する場合、その地域で一番安定したキャリアを選択することも重要なポイントです。
これらの問題に、弊社はより適切な運用方法をアドバイスいたします。
RTK基準局から近いほど誤差が小さく、基準局からの距離が10km離れるごとに1㎝程度の誤差が生じるため、基地局から20km圏内での利用が望ましいと言われてます。
もしお近くに基準局が無い場合は独自の基準局(自宅の敷地内など)を設置するお手伝いもできますのでご相談ください。
🌾 真っすぐな走行でムダを削減
トラクターが自動でまっすぐ走るので、肥料や種をムラなく撒けます。
🧠 経験に頼らないスマート作業
誰が運転しても同じ精度の作業が可能に。
💰 コスト削減・収量アップ
作業時間・燃料・資材のムダを減らし、収益性の高い農業を実現します。